ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖と植物由来の脂肪酸がエステル結合した分子で、食品添加物としては乳化剤として利用されています。食品以外では洗剤などに界面活性剤として使用されており、シュガーエステルやSEと表示されることもあります。分子を構成しているショ糖は砂糖の主成分で、ぶどう糖と果糖が結び付いてできています。さらに分子に親水基が8つあり、ここに脂肪酸を結合させることで作り出せます。脂肪酸を結合させたことで、ショ糖の甘さがなくなるため、甘味料とは表示されません。食品衛生法の分類では乳化剤となります。近年、妊娠中の女性が摂取すると発がん性の危険があるという情報が一部で見られましたが、食品安全員会はこの危険性について言及していません。国際機関の食品添加物専門家会議では、ショ糖脂肪酸エステルを使用基準を限定しない成分としています。本当に発がん性が認められるなら、食品安全員会からの発表もあり、食品添加物専門家会議でも摂取の上限量を定めるはずですが、そのような発言はありません。従ってショ糖脂肪酸エステルは、日常の食品から摂取しても安全な成分です。さらに食品添加物専門家会議では、ショ糖脂肪酸エステルを人の健康に悪影響を与えるとは考えられないと、発表しています。その他、2004年に欧州食品安全機関では、ショ糖脂肪酸エステルの1日摂取量を体重1kgあたり30mgから40mgに引き上げています。食品添加物に規制の厳しい欧州でも、ショ糖脂肪酸エステルは危険と見なされていません。また現在日本では、女性特有のぽっこりお腹を改善するために、様々なダイエットサプリメントが販売されています。そして品質維持の用途から、ショ糖脂肪酸エステルが添加されている場合がありますが、安全面では問題ありません。ショ糖脂肪酸エステルは体内に取り込まれた後、分解されて代謝されますが、ショ糖としては機能しないため高カロリーになる心配もありません。